poco a poco 育児を楽しむ

親も子も楽しみながらのびのび成長できたらいい。無理なく poco a poco...(ゆっくり、少しづつ)

ワタナベさん

砂丘から鳥取こどもの国へ移動の際
出会ったタクシー運転手ワタナベさん

最初乗ったときに
『ありがとー』と言われたのが
とても印象的だった

もう70くらいのおじいさんで
移動中、通過した神社のいい伝えを
まさに日本むかし話でも
聞いてるかのように
訛りまじりで語ってくれた

そして
おじさん『帰りどうすんのさ?』
私『タクシーしかないですよね。』
おじさん『ここは呼ばないとタクシー来ないから私の携帯電話教えとくわ』

てな感じで別れ
その後
タクシーめちゃくちゃ走るの遅いし
代金も初乗りで行ける距離だと思ったが
800円
ぼったくられたのではと
不安になり始めた私

帰りは違うタクシー呼ぼうと決め
4時間遊び
そろそろタクシー呼ぼうかと思ったら

ナイスタイミングで
あのワタナベさんから電話

連絡先を聞いた際に
間違いないか
着信つけていたんだ(O_O)

でもこれも運命かと
出てみる

おじさん『帰りは大丈夫かい?』
私『あと30分くらいで帰ろうかと』
おじさん『じゃあ、それくらいに行くわ!』
私『あっ...はい。』

捕まってしまったと思った
結局子供たちがなかなか帰れず
20分くらい遅刻してしまったのに
健気に入口で待つおじさんが見えた

私たちが見えたら
車から降り
一番後ろから歩いていた息子の手をひき
楽しかったか?と
優しく声をかけた

珍しく人見知りの息子も
おじさんと手を繋ぎ歩いていた

入口付近にあった
動かない蒸気機関車に乗らないのか?
としつこく言うので
しょうがなく子供たちと乗ってみた
おじさんは満足げだった

車に乗ってからホテルまで20分くらい
おじさんは遅いので30分くらい

色んな話をした

なぜ鳥取に来たのか
東京で仕事をしていること
赤ちゃんの時から保育園でさみしい思いもさせているだろうから
休みは大切にしたいということ

おじさんは褒めてくれたけど
次はお父さんも連れてきてあげなさい
と言った

優しい人だと分かった

一生懸命鳥取のいいところを語り
子連れで来た私たちのことを気遣い
これからの幸せまで願ってくれた

おじさんの遅い運転も
不信感が無くなれば
とても安全運転で乗り心地も良かったし

最初の値段も
普通にそれくらいかかる距離だった

一人旅だし
子供とだし
警戒してしまうのは
しょうがないかもしれないけど
おじさんを疑った私を恥じた

別れ際
明日も色々連れて行ってあげたかった
名残惜しそうに話してくれて
最後に
『また来てな』のおじさんの言葉に

ジーン( i _ i )

おじさんのおかげでいい旅になりました

その他に
ひとりで子連れだと
たくさんの人が助けてくれたり
声をかけてくれて
もう会うこともないだろう出会いに
いちいち感動

やはりやめられませんな
一人旅ー(^_^)