彼女に教えられたこと
念願の厳島神社についたとき
元同僚から電話があった
悲しい知らせ
大切な友人をまたひとり失った
はじめは中学生の頃
大学生の頃
社会人になってから
そしてママになってから
迎えたくもない再び訪れた
大切な友人との永遠の別れ
彼女は
若いのにペースをいつも崩さず
常に落ち着きがある反面
破天荒なところもあり
面白くなんともほっとけない可愛い子
前の職場で会ったのがきっかけだった
病魔と幾度も戦って
元気な姿を見せてくれたから
また会えると信じていたのに
あれが最後となるなんて思いもしなかった
カメラを買いたいから
付き合ってと誘い出したあの日。
彼女が買おうか迷っていたリュックを
なにげもなくプレゼントした。
誕生日でもない日に
そういうことしたのは初めてだったけど
なんだか買ってあげたかった。
それが会えた最後の日。
まだまだ私が彼女にできたことが
あったのではと
知らせを聞いてから後悔ばかり
彼女に教えられたことを
生かし続けるしかないなんて
まだまだ一緒に生きたかったよ
ただただ悔しい寂しい
甘え上手だった彼女が
ひとりで泣いていないか
心配でずっと落ち着かない
人見知りだったネネの心を静かに掴み
光の中にいる
こんな素敵な笑顔を捉えてくれた。
素晴らしいカメラマン
私のお気に入りの写真です。
宝物をありがとう。
教えられたことを生かし続けます。
偶然にもお通夜で見た遺影の写真には
リュックが
私にもらったと嬉しそうに話してたと
撮った友人が話してくれた。